東欧系歴代外国籍選手図鑑
「神様!仏様!ムルジャ様!」
ということで、ムルジャ様のお陰でセルビアリーグ得点王、セルビアリーグ優勝経験GK、ラトビア代表DFが加入することになった大宮アルディージャ。
大宮アルディージャに所属した外国籍選手の記憶をたどってみると、どうも東欧系が多い気がする。
気になったので、まとめてみました。
東欧の定義
Wikipedia先生によると、東欧の定義は時代や条件設定によって異なっているらしい。
天下のCIAはバルト三国(エストニア・ラトビア・リトアニア)・ロシア・ウクライナ・ベラルーシの6カ国を東欧と呼んでいるらしい。
一方で、国際連合の区分ではソ連系の社会主義国であった国々(ロシア・ウクライナ・ベラルーシ・ポーランド・チェコ・スロバキア・ハンガリー・モルドバ・ブルガリア)をまとめて東欧と呼んでいるそう。
東欧に含まれるイメージが強いバルカン半島諸国は南欧に区分されている。
ちなみにバルト三国は北欧に区分されている。
区分がなかなかややこしいので、今回の記事では以下の国々を東欧として定義していく。反論は認めません。
東欧系外国籍選手図鑑
ラフリッチ(スロベニア:2008~2009)
元祖東欧系助っ人外国籍選手。
現役のスロベニア代表FWがブンデスリーガから加入したため、話題になった。
190cm・80kgの体格からロングボールの的にされていたものの不発。
足元にボールを預けてあげた方が良いことに気づくと、徐々にゴールを活躍しだした記憶。
加入翌年の2009年には張監督の下で構想外となり出場時間はわずか17分で7月に退団。
当時中学生だったのであまり覚えておらず。
マト(クロアチア:2009-2010)
191㎝・87㎏の恵まれた体格から想像できるようにエアバトラーとして活躍した。曹長っぽさがある。
左足から放たれる弾丸FKは、ゴール裏民からするとめちゃくちゃ怖かった。
弾丸FKといえばジェフや清水に在籍したボスナーを思い出す。
この頃のJリーグで弾丸FKが何故か流行ってたよね。
ズラタン・リュビヤンキッチ(スロベニア:2012-2014)
南アフリカワールドカップにも出場したスロベニア代表ストライカー。
当時、大宮を指揮していたスロベニア人監督であるズデンコ・ベルデニック監督の伝手で獲得された。
後述するノヴァコヴィッチと共に強力2トップを形成し、大宮のJ1無敗記録達成に貢献した。
J2に降格した2014年にライバルである浦和レッズに移籍するも、大宮サポで彼を嫌っている人間は一人もいないはず。
同じく浦和レッズに移籍した青木は許されていないようだけど。
ノヴァコヴィッチ(スロベニア:2012-2013)
ブンデスリーガ活躍していたスロベニア代表ストライカー。
ケルンで166試合74点を決めている世界的なストライカーが大宮に移籍してきたので、本当にびっくりした。
前述したように、ベルデニック監督の伝手での獲得であろう。
ベルデニック監督の下で、ズラタンと共に大宮のJ1無敗記録達成に貢献。
大宮アルディージャの選手がJ1で2桁得点を達成したのは、現甲府のラファエル・現川崎の家長とノヴァコヴィッチだけ。
不可解なベルデニック監督の解任騒動が発生した2013年シーズンに退団し、その後は清水と名古屋で活躍した。
大宮・清水・名古屋とノヴァコビッチが退団した翌年にJ2に降格しているため、「ノヴァコの呪い」として騒がれた。
ラドンチッチ(モンテネグロ:2014)
Kリーグや清水で活躍し、ノヴァコヴィッチの代役として獲得されたモンテネグロ人FW。
193㎝・92㎏の体格を生かしたポストプレーやヘディングの強さが魅力だったが、ほとんど活躍できずにわずか8試合で退団。
高身長FWをなんでもかんでもロングボールの的にすればいいという訳ではないということを、多くの大宮サポーターが学んだはず。
お互いに不幸な移籍だったのかもしれぬ。
ムルジャ(セルビア:2014-2017)
神様、仏様、ムルジャ様。
2010年の南アフリカワールドカップメンバーであるセルビア代表ストライカー。岡田ジャパンと対戦した2010年4月の親善試合では2ゴールを挙げている。
2014年まで所属していたレッドスターベオグラードでは、セルビアリーグ得点王を獲得。
2014年7月に残留争いを繰り広げていた大宮アルディージャに加入し、デビュー戦でいきなり2ゴールをあげた。
2015年には渋谷監督の下で得点ランキング2位の19ゴールを獲得し、チームのJ2優勝に貢献した。
優勝のかかった大分戦では決勝点となるPKを獲得するも、PKのキッカーとなりたくないからかずっと倒れたまま周囲の状況を確認していたことを覚えている。
2017年の夏に退団し、湘南に移籍した。
現在は代理人として大宮アルディージャに優秀な外国籍選手を斡旋してくれている。
サンキュームルジャ!サンキューな!
ネイツ・ペチュニク(スロベニア:2016-2017)
ジェフユナイテッド千葉で14得点をあげ大宮に加入するも、リーグ戦では途中出場が多かった。カップ戦では活躍していたのだけども。
パワーこそ全てというようなプレースタイル。判定への抗議をムルジャと共に繰り返していた記憶。
2017年の7月に当時J3だった栃木SCに移籍し、猛威を振るった。
ダビド・バブンスキー(北マケドニア:2018-2019)
バルセロナのカンテラ出身という、ロマンにあふれたアタッカー。
弟は現町田のドリアン・バブンスキー。
ベジタリアン。
弟はムッキムキ。
足元の技術とオフザボールの技術は一級品で、随所にスペインの風を感じさせるも期待されていたような活躍は出来なかったと思う。
対徳島の試合と熊谷開催の試合ではゴラッソを決める傾向がある。
得点を決めると大宮サポーターが幼児化してた。バブー!バブバブ―!
イッペイ・シノヅカ(ロシア:2019-)
ロシアと日本のハーフ。サイドアタッカー。
運動量と足元の技術はピカイチで、2019年シーズンの夏に加入するもその年のアシスト王となった。高木監督の下ではSH、WB、シャドーと様々なポジションに起用されている。
普段は反応が薄いものの、時折見せる照れ笑いが可愛い。好き。
「イッペイシノヅカ ラララララー イッペイシノヅカ ラララララー
勝利へ導けその足で イッペイシノヅカ オイオイオイ!」
ネルミン・ハスキッチ(ボスニアヘルツェゴビナ:2020-)
2018/19シーズンのセルビアリーグ得点王。
詳しくはこの記事を読んでくれよな!
フィリップ・クリャイッチ(セルビア:2020-)
セルビアの強豪、パルチザンベオグラードから加入した大型GK。
パルチザンが最後にリーグ優勝をしたときの正GKで、197㎝の体格を生かしたセーブは魅力的。
シュートストップ、ハイボールの処理、フィード能力と全てが高レベル。
ビターリイス・マクシメンコ(ラトビア:2020-)
スロベニアのNKオリンピアから加入した現役のラトビア代表DF。
186㎝・左利きというロマンの塊のような選手。
3バックの中央と左、4バックの左CBと左SBでプレーできる選手らしい。
ちなみに、ラトビア代表はユーロの予選でポーランド・オーストリア・北マケドニア・スロベニア・イスラエル相手に10戦中9敗(28失点)という成績らしい。
ロマンの塊かよ。
一方で、NKオリンピアは2018/19シーズンはリーグ戦2位/カップ戦優勝、2019/20シーズンは現在リーグ戦で首位を走っている。そんなチームでレギュラーDFとして活躍している。
やっぱりロマンの塊かよ。
まとめ
まとめるとこんなかんじ。
大宮在籍歴のある国は、ロシア・ラトビア・スロベニア・クロアチア・セルビア・ボスニアヘルツェゴビナ・北マケドニア・モンテネグロの8カ国(12名)でした。
Jリーグ全体でみると、在籍歴のない国はエストニア・ハンガリー・コソボ・モルドバの4カ国でした。
思ったよりも大宮に在籍した東欧系外国籍選手は少なかったですね。
ではでは。