ハスキッチ選手をFW起用する際のポイント
Σ(○Д○*)!?!?!?!?!?!!?!!?!?!?!
適当な発言をしてしまい申し訳ありませんでした。本当に想定外でした。
恐らく、1トップの選手として起用できる選手がハスキッチ選手1人だけでは編成面でリスクが大きすぎるので誰かしら補強されると思います。予想が外れたらごめんなさい。
フアンマ選手とシモヴィッチ選手の退団により1トップでの起用が濃厚となった新加入選手であるFWネルミン・ハスキッチ選手が1トップで起用された際のポイントをフアンマ選手とシモヴィッチ選手のプレースタイルと比較しながら考えていきましょう。
なんで退団したんだよフアンマ…。
1.3選手のプレースタイルのおさらい
フアンマ選手(機動力・パワー)
- 機動力を生かして長い時間プレッシングを実行できる
- 体格と機動力を活かしてスペースに出たアバウトなパスをマイボールに出来る
- 基本的にスペースがあった方が活きる選手で、自分でボールを持ち運ぶことも可能
シモヴィッチ選手(パワー・技巧派)
- コースを切るような守備がメイン
- 長い腕と高いボールを扱う技術で相手DFの前でボールを受けて起点となる
- スペースがなくてもボールを確保できるが、自分でボールを運べないので味方のフォローが必要
ネルミン・ハスキッチ選手(スピード・技巧派)
- オフザボールの動きで味方と自分にプレーエリア(スペースを与える)
- スペースを見つけてボールを受けるのが得意
- FW起用のときは相手DFの背後を狙うことが多い。相手DFの挙動によっては手前側でボールを受けることもある。
- ワンタッチで味方にボールを預けるのが得意なので、味方の素早いフォローが必要
- スタミナは未知数だが、パスコースを切る動きは得意。
- チームとしてプレッシングを行おうとするとスピードを活かして相手との距離を詰める。
2.大宮の1トップの選手に求められる仕事
おおまかですが、大宮の1トップの選手に求められるのはこの5つ。
- 相手チームに押し込まれた時に味方が駆け上がってくるまでの時間稼ぎ(陣地回復の時間稼ぎ・ロングボールのターゲットマン)
- 前線で楔のパス(縦パス)を受けてフリーの味方にパス
- フィニッシャー(PA内でシュートを打つ)
- プレッシング時にパスコースを切りながらサイドにボールを誘導する
- ボール喪失時に素早く相手選手にプレスを仕掛ける
この5項目を全てこなせていたのがフアンマ選手。
シモビッチ選手は1~3の項目に関しては高いレベルでこなすことが出来ていましたが、4と5に関してはスピード不足の面がありました。
ではハスキッチ選手はどうでしょう?
①~③に関してはフアンマ選手とシモヴィッチ選手と異なる特徴があります。
ハスキッチ選手は動き出しとスピードに特徴がある選手なので、フアンマ選手とシモヴィッチ選手ほど無理は利きません。ポジティブな面を強く発揮するためにも、ハスキッチ選手を機能させるためによりチームの連携をより向上させる必要があるでしょう。
3.ハスキッチ選手を1トップとして起用するときのポイント
1.ロングボールのターゲットマン&陣地回復の時間稼ぎ
184㎝という高身長ですが、セルビアリーグではロングボールのターゲットマンとしての仕事をしていませんでした。
ロングボールを受けるとしても相手DFの背後でボールを受けたり、裏抜けの動きに釣られた相手に対して競り勝つような場面がありました。
541ではロングボールを自分のボールにしてかつ相手選手を背負って時間を稼ぐ必要が出てきます。基本的に相手の駆け引きによってスペースを作り出すことでボールを受ける(味方にボールを受けさせる)ことが得意なハスキッチ選手ではアバウトなボールを収めて時間を稼ぐことは困難です。
従って、味方選手が素早くフォローできるような立ち位置を取れる守備方法へと変更する可能性があります。(守備時に2トップ化など)
ハスキッチが背後を狙うことで出来たスペースでもう一人のFWの選手(黒川)がボールを受けたり、ハスキッチに当てたボールをもう1人のFW選手が引き取る(レイオフ)ことで他の選手が前線に駆け上がる時間を確保できます。
どのような守り方を用いるにせよ、昨シーズン以上にボールを奪った後、素早くハスキッチ選手のフォローに味方の選手が入ることが重要です。
ただし、セルビアリーグよりもJ2リーグの方がフィジカル面で相対的に劣っている部分もあるので、ロングボールのターゲットマンとしての仕事が出来る可能性はゼロではありません。これに関してはシーズンが始まらなければ判らないでしょう。
2.楔のパスを受けてフリーの味方にパス
これに関しては特に問題ないと思います。
問題となるのは、前線の選手たちが連動して動き出すことでお互いにスペースを与え合うことが出来るかどうかでしょう。
スペースで楔のパスを受けて味方にパスする際のワンタッチパスの精度はシモヴィッチ選手やフアンマ選手よりも高いものがあります。
3.フィニッシャー
セルビアリーグ得点王ですから、これも特に問題ないと思います。
彼の特徴はPA内での相手選手と駆け引きに勝利してフリーな状況でシュートをすることにあります。
シモビッチ選手やフアンマ選手のように相手にマークされていてもその上から力でねじ伏せるようなタイプではありませんからチームとして連携が求められると思います。
まとめると、
- ハスキッチ選手は相手選手との駆け引きが得意な選手
- 味方選手との関りの中で最大限の力を発揮する
- シモヴィッチ選手やフアンマ選手ほど無理が効かない
- 味方選手が如何に素早くフォローできるかが重要
- チームとして如何にスペースを作って使いあうか共有することが重要
こんな感じでしょう。
大切なのはスペースの共有とテンポの変化ですね。相手と過度に競ることなく、ボールを持っている味方選手を相手に捕まえさせないことが重要です。
では。