Omiya Park Life

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by 大宮戦術談議会

ハスキッチ選手をFW起用する際のポイント

 

omiyadangikai.hatenablog.com

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赤線部分に注目

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Σ(○Д○*)!?!?!?!?!?!!?!!?!?!?!

適当な発言をしてしまい申し訳ありませんでした。本当に想定外でした。

恐らく、1トップの選手として起用できる選手がハスキッチ選手1人だけでは編成面でリスクが大きすぎるので誰かしら補強されると思います。予想が外れたらごめんなさい。


フアンマ選手とシモヴィッチ選手の退団により1トップでの起用が濃厚となった新加入選手であるFWネルミン・ハスキッチ選手が1トップで起用された際のポイントをフアンマ選手とシモヴィッチ選手のプレースタイルと比較しながら考えていきましょう。


なんで退団したんだよフアンマ…。

1.3選手のプレースタイルのおさらい

フアンマ選手(機動力・パワー)
  1. 機動力を生かして長い時間プレッシングを実行できる
  2. 体格と機動力を活かしてスペースに出たアバウトなパスをマイボールに出来る
  3. 基本的にスペースがあった方が活きる選手で、自分でボールを持ち運ぶことも可能
シモヴィッチ選手(パワー・技巧派)
  1. コースを切るような守備がメイン
  2. 長い腕と高いボールを扱う技術で相手DFの前でボールを受けて起点となる
  3. スペースがなくてもボールを確保できるが、自分でボールを運べないので味方のフォローが必要
ネルミン・ハスキッチ選手(スピード・技巧派)
  1. オフザボールの動きで味方と自分にプレーエリア(スペースを与える)
  2. スペースを見つけてボールを受けるのが得意
  3. FW起用のときは相手DFの背後を狙うことが多い。相手DFの挙動によっては手前側でボールを受けることもある。
  4. ワンタッチで味方にボールを預けるのが得意なので、味方の素早いフォローが必要
  5. スタミナは未知数だが、パスコースを切る動きは得意。
  6. チームとしてプレッシングを行おうとするとスピードを活かして相手との距離を詰める。

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    ハスキッチ選手が1トップ起用されたときの動き

2.大宮の1トップの選手に求められる仕事

おおまかですが、大宮の1トップの選手に求められるのはこの5つ。

  1. 相手チームに押し込まれた時に味方が駆け上がってくるまでの時間稼ぎ(陣地回復の時間稼ぎ・ロングボールのターゲットマン
  2. 前線で楔のパス(縦パス)を受けてフリーの味方にパス
  3. フィニッシャー(PA内でシュートを打つ
  4. プレッシング時にパスコースを切りながらサイドにボールを誘導する
  5. ボール喪失時に素早く相手選手にプレスを仕掛ける

この5項目を全てこなせていたのがフアンマ選手。
シモビッチ選手は1~3の項目に関しては高いレベルでこなすことが出来ていましたが、4と5に関してはスピード不足の面がありました。

ではハスキッチ選手はどうでしょう?
①~③に関してはフアンマ選手とシモヴィッチ選手と異なる特徴があります。
ハスキッチ選手は動き出しとスピードに特徴がある選手なので、フアンマ選手とシモヴィッチ選手ほど無理は利きません。ポジティブな面を強く発揮するためにも、ハスキッチ選手を機能させるためによりチームの連携をより向上させる必要があるでしょう。

3.ハスキッチ選手を1トップとして起用するときのポイント

1.ロングボールのターゲットマン&陣地回復の時間稼ぎ

184㎝という高身長ですが、セルビアリーグではロングボールのターゲットマンとしての仕事をしていませんでした。
ロングボールを受けるとしても相手DFの背後でボールを受けたり、裏抜けの動きに釣られた相手に対して競り勝つような場面がありました。

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541で守ると1トップの選手が孤立する

541ではロングボールを自分のボールにしてかつ相手選手を背負って時間を稼ぐ必要が出てきます。基本的に相手の駆け引きによってスペースを作り出すことでボールを受ける(味方にボールを受けさせる)ことが得意なハスキッチ選手ではアバウトなボールを収めて時間を稼ぐことは困難です。

従って、味方選手が素早くフォローできるような立ち位置を取れる守備方法へと変更する可能性があります。(守備時に2トップ化など)

 

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532で守ると孤立しない(お互いにスペースを使いあえる)

ハスキッチが背後を狙うことで出来たスペースでもう一人のFWの選手(黒川)がボールを受けたり、ハスキッチに当てたボールをもう1人のFW選手が引き取る(レイオフ)ことで他の選手が前線に駆け上がる時間を確保できます。

どのような守り方を用いるにせよ、昨シーズン以上にボールを奪った後、素早くハスキッチ選手のフォローに味方の選手が入ることが重要です。

ただし、セルビアリーグよりもJ2リーグの方がフィジカル面で相対的に劣っている部分もあるので、ロングボールのターゲットマンとしての仕事が出来る可能性はゼロではありません。これに関してはシーズンが始まらなければ判らないでしょう。

2.楔のパスを受けてフリーの味方にパス

これに関しては特に問題ないと思います。
問題となるのは、前線の選手たちが連動して動き出すことでお互いにスペースを与え合うことが出来るかどうかでしょう。
スペースで楔のパスを受けて味方にパスする際のワンタッチパスの精度はシモヴィッチ選手やフアンマ選手よりも高いものがあります。

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ハスキッチ選手のプレースタイル①

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ハスキッチ選手のプレースタイル②

3.フィニッシャー

セルビアリーグ得点王ですから、これも特に問題ないと思います。

彼の特徴はPA内での相手選手と駆け引きに勝利してフリーな状況でシュートをすることにあります。
シモビッチ選手やフアンマ選手のように相手にマークされていてもその上から力でねじ伏せるようなタイプではありませんからチームとして連携が求められると思います。

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クロスに合わせる動き(例)

 

まとめると、

  1. ハスキッチ選手は相手選手との駆け引きが得意な選手
  2. 味方選手との関りの中で最大限の力を発揮する
  3. シモヴィッチ選手やフアンマ選手ほど無理が効かない
  4. 味方選手が如何に素早くフォローできるかが重要
  5. チームとして如何にスペースを作って使いあうか共有することが重要

こんな感じでしょう。

 

大切なのはスペースの共有とテンポの変化ですね。相手と過度に競ることなく、ボールを持っている味方選手を相手に捕まえさせないことが重要です

 

では。

現代型CBアレクサンダー・パンティッチ選手加入の噂

1.新外国人選手加入の報道

 先日報道されたセルビアリーグ得点王のFWネルミン・ハスキッチ選手に加えて、セルビア人のDFアレクサンダー・パンティッチ選手の大宮加入がセルビアメディアによって報道されています。

 今回の移籍には大宮アルディージャOBで、現在は代理人として活躍しているムルジャが関与しているとのこと。

サンキュームルジャ!サンキューな!

 

大宮アルディージャ公式からの加入リリースはまだですが、新助っ人外国人選手のアレクサンダー・パンティッチ選手について話していきたいと思います。

2.経歴

1992年4月11日生まれの27歳のセルビア人DFで、U-19セルビア代表・U-21セルビア代表での出場歴がある選手です。

2011年にセルビアリーグのFKラド・ベオグラードでプロキャリアをスタートさせると、翌年にセルビアの名門レッドスター・ベオグラード(大宮加入前にムルジャが所属していたチーム)に移籍します。
2013年にはスペインリーグ1部のビジャレアルに完全移籍します。
2017年までにスペインリーグ1部のコルドバCFSDエイバルアラベスにレンタル移籍で加入し通算で60試合に出場します。エイバル時代は元日本代表MF乾選手の同僚として活躍しています。
順調なキャリアを歩んでいたものの、アラベス所属時代にはアキレス腱と筋肉を連続で負傷し、これが影響してスペインでのキャリアが終わることとなります。
16/17シーズンの冬の市場でウクライナリーグの名門ディナモ・キエフに加入し、このシーズンは主力のCBとして活躍します。
しかし、17/18シーズンの夏の市場で加入した2名のCBコンビに定位置を奪われ、18/19年シーズンの冬に買取オプション付きのレンタル移籍でスペイン2部のカディスFCに放出されます。
カディスFCに加入するも直後に膝を負傷し、半月板損傷の手術を受けています

半月板損傷の影響で今年の夏にカディスFCとディナモ・キエフから放出され、現在はフリーの状況となっています。
手術から既に8か月以上経過していることから、実践に復帰できる状況であると想像できます(一般的に3~4か月程度で実践復帰すると言われている)。

3.プレースタイル

エージェントが公開しているディナモ・キエフ時代とビジャレアル時代及びレッドスター・ベオグラード時代のプレー集、リーガ公式が公開しているSDエイバル所属時代のバルセロナ戦フルマッチ映像を確認しました。これらの映像を基に話していきたいと思います。

 

左右のCBと右SBでの出場経験があるようですが、主戦場は右CBでしょう。

彼の特徴は『次のプレーへとスムーズに繋げられるボールの受け方』『判断の速さ』だと思います。
つまり、ビルドアップに特徴がある選手です。

ボールの受け方が非常に上手いので、ピッチ上の状況を素早く認知し、どこにボールを供給するのかを素早く判断することが出来ます
ロングパスとショートパスの質が非常に高いことから、味方の選手が適切な立ち位置(パスを受けれる立ち位置)にいれば簡単に相手のプレッシャーを回避してボールを前進させることができます。


身体的な能力については、空中戦は欧州で一般的なレベル(日本国内ならば十分に強い)ですが初速が非常に早い選手です。アジリティについては未知数ですが、背後に出されたボールに追いつく動きや目の前の選手に詰める動きは高いレベルで期待できると思います。

キックの質と初速が速いことからSBで起用された際には少し低めの位置でアーリークロスを供給したり、相手DFの背後に飛び出す動きがほとんどでした。
ドリブルで相手を抜くようなプレーは多くなかったので攻撃時の対人能力はあまり高くないのかもしれません(そもそもCBとしては必要のない能力です)。

確認した映像ではCB起用時もSB起用時も自身でボールを運ぶ動きがほとんど見られなかったためドリブルが苦手なのかと思いましたが、私のフォロワーさんはこのように指摘していました。

 
彼のプレーついてまとめるとこのようになります。

  • ビルドアップが非常に上手いDF
  • 彼を活かすには味方選手のポジショニング(パスコースを作る動き)が重要
  • アジリティは未知数
  • 初速と判断が非常に早いので一定の距離にいる選手に対する守備は強い
  • 欧州によくいる現代型CB
  • 怪我さえなければ欧州5大リーグで活躍しているレベル

4.大宮での起用法

河本・西村・畑尾との兼ね合いになると思いますが、3バックの中央が主戦場になると思います。場合によっては3バックの右での起用もあり得るかと。

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中央のCBのパスの選択肢

というのも大宮の3バックの左右CBは相手のFWの脇のスペースでボールを受けて自らボールを運ぶことが求められますし、4バック化の際にSBのような仕事を求められます。このような仕事は西村や畑尾の方が長けています。

また、中央にいれば彼の判断力と高い質のパスを活かしてサイドだけでなく中央からもボールを前進していくことが可能です。

彼を起用するうえで重要なのは他の選手が素早くパスコースを作る(あるいはパスを受けれる位置に立つ)ことです。
味方選手のこのような動きがなければ彼の特徴は半減してしまいます。
そういう意味では、小島・三門・翁長・近藤・黒川との相性は非常に良いと思います。


守備面では中央の選手に求められる空中戦の強さはクリアしていますし、初速の速さと認知能力の高さを利用して左右の選手のカバーリングも高いレベルでこなせるのではないでしょうか。

 

彼の加入は今シーズンの課題だったボール保持の問題解決の手助けとなるでしょう。
また、ハスキッチの記事でも指摘した目指すチームコンセプトに基づいた補強という面でもパンティッチ獲得は理に叶っている補強だと言えます。

詳しくは以下の記事を参照してください。

omiyadangikai.hatenablog.com


半月板負傷の影響でメディカルチェックを通過できるかどうかが不安ですが、大宮アルディージャ公式からの発表を楽しみに待ちましょう。

 

では。

新助っ人外国人選手ネルミン・ハスキッチの実力は?

 

 

1.新外国人選手加入の報道

 

セルビアリーグ2018/19シーズンの得点王であるFWネルミン・ハスキッチの大宮アルディージャへの移籍がセルビアのメディアで報道されています。

fkradnickinis.rs


更に情報を得るために所属先クラブ(Radnicki Nis)のホームページを覗いてみたところ、既に大宮移籍が発表されていました。

東欧サッカーの情報通である長束氏のツイートを読む限り、移籍金は100万ユーロ(1億2000万円程度)とのことですので、今年の冬の大宮アルディージャの目玉補強と言えるでしょう。
夏の市場でPAOKギリシャリーグ現在1位)やペルセポリスFC(イランの強豪クラブ:16/17,17/18シーズンのACLで準優勝)からもオファーが届くレベルの選手ですので、かなりレベルの高い選手であることが推察されます。


大宮アルディージャ公式からのリリースはまだですが、新助っ人外国人選手であるネルミン・ハスキッチについて話していきたいと思います。 

2.経歴

ボスニアヘルツェゴビナ国籍の30歳(1989年4月27日生まれ)のフォワードです。

2008年にボスニアヘルツェゴビナリーグ2部のクラブでキャリアをスタートし、2年後の2010/2011年シーズンにトップリーグで28試合9ゴールを挙げています。

その後、セルビアポーランドスロバキアなど東欧諸国のクラブを転々とし、2018年の夏にセルビアのRadnicki Nisに加入します。

加入初年度の2018/19年レギュラーシーズンに34試合で24得点11アシストの記録を残し、リーグ得点王とベストイレブンに選出されます。チームはセルビアリーグで惜しくも2位に終わりましたが、翌年のEL予備予選の出場権を獲得しています(予備予選1回戦で敗退)。


今シーズンはセルビアリーグでこれまで18試合7得点2アシストを記録しており、チームは10勝2分8敗で7位につけています。

3.プレースタイル

2018/19シーズンのフルマッチ映像を三試合ほど確認しました。

主戦場は1列目と1.5列目(トップ下)になると思います。サイドではなく中央〜ハーフスペースでのプレーが得意な選手ですね。


所属先のRadnicki Nisでは4231(攻撃)⇔451(守備)の1トップや442(攻守)の2トップの一員として起用されていました。

185㎝という高身長ですが肉弾戦を好むようなプレースタイルではありません。

高身長な選手ですが、ロビンやフアンマとは異なるタイプのアタッカーです。日本人選手ならば佐藤寿人に近いタイプかもしれません。
1.5列目で起用された際にはオフザボールの動き(ボールを持っていないときの動き)で自身のプレーエリア(スペース)を生み出してライン間(相手DFとMFの間)でボールを受ける動きや相手のサイドハーフボランチの間に顔を出してボールを受ける動きを好んでいました。

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1.5列目(トップ下)として起用されたとき

1列目で起用された際には相手DFとロングボールの競り合いを行うこともありましたが、多くのシーンでは積極的な裏へのランニングを活かして相手DFの背後でボールを受けたり、味方にプレーエリア(スペース)を提供する動きを繰り返していました。

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トップとして起用されたとき

共通しているのは、オフザボールの動き(ボールを持っていないときの動き)やランニングによってスペースを生み出すことが上手なことです。
そして、相手選手のマークを外しつつ浮いた場所でパスを受けることが非常に上手です。
少し難しい表現をしますが、「ビルドアップの出口としてライン間や相手選手間でボールを受ける動き繰り返すが、アタッキングサードでは崩しに参加せずに一時的に試合から存在を消すことでいつの間にかゴール前でフリーになっている選手」ですね。
相手のマークを外す動きが上手いため、PA内でフリーになった状態でのヘディングシュートやワンタッチでのシュートとても多い選手だと思います。相手DFをねじ伏せてゴールするようなシーンは多くはありません。
また、わざとゴール前に走りこまずにPKマーク辺りでフリーになっているシーンも見られました。とても頭の良い選手なのだと推察できます。

スペースメイクとワンタッチの技術に優れた選手なのでボール保持でもカウンターでもどちらでも活躍できる選手ですが、フィジカルを活かしたプレースタイルではないので、チームにしっかりと規律が落とし込まれていなければ(オーガナイズされていなければ)活躍することは難しい選手でしょう。

 

守備に関してはFWに求められる最低限の守備タスクをしっかりとこなす選手だと思います。
パスコースを切りながら相手のDFに寄せること、チームとしてプレッシングを実行する際に相手を捕まえること、ボール喪失時に相手に寄せること、プレスバックなど基本的な動作をこなしていました。
そもそもRadnicki Nisでは大した守備タスクを割り振られていなかったのかもしれません。

4.大宮での起用法は?

大宮が来季も3421を継続するならば、シャドーがベストのポジションだと思います。
もちろん1トップとして起用することも出来るとは思いますが、彼が一番活きるのは彼の代わりに最前線で競り合ってくれる選手(相手DFを押し込んでくれる)選手と組んでいるときだと思います。

攻撃面において、味方にスペースを提供すること・自身がライン間(MF-DF間)でボールを受けること・浮いた位置でボールを受けることを好むプレースタイルは3421のシャドーに求められる要件を満たしていると思います。
一方で、守備面では少々不安が残ります。
というのも大宮のシャドーは多くの守備タスクを割り振られており、体力的な消費が非常に多いポジションなのでそのようなタスクを全て実行できるかは未知数だと思います。

ネルミン・ハスキッチ選手をシャドーとして起用したいならば、325(攻撃)⇔541(守備)の形を325(攻撃)⇔442(守備)のような可変システムを採用する必要性が出てくると思います。

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大宮の攻撃時の布陣(325)

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大宮の守備時の新布陣(442)(仮)

あるいは昨シーズン途中に志向していた3142(攻撃時)⇔532(守備)を採用して2トップとして起用するのがいいかもしれません。


ハスキッチの加入によって、ロビンやフアンマの退団が脳裏をよぎった方も多いと思いますが、その可能性は低いと思います。
少なくとも二名とも退団するということは無いのではないでしょうか?

彼の加入によって不利益を生じるのはバブンスキーと富山でしょう。
バブンスキーは似たようなプレースタイルの黒川が加入し、同じくボールを運ぶことが出来る奥抜が昨シーズンに既にスタメンを獲得しています。
富山に関しては守備面でハスキッチよりも大きな働きをしてくれる一方で、攻撃面では彼と似たような動き(ライン間でボールを受けること、裏へ走ること)をハスキッチが高いレベルで実行してくれます。


いずれにせよ、ハスキッチの加入によって課題となっていたシャドーの選手層の問題やボールを保持しながら攻撃することができないという問題は解決すると思います。

詳しくは、メキシコさんの今シーズン総括と大宮アルディージャのチームビルディングの考察記事をご覧ください。

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記事中で指摘されている、目指すチームコンセプトに基づいた補強という面で今回のハスキッチの獲得はそれを裏付ける証拠となっているのではないでしょうか。
天皇杯で決勝に進出しているヴィッセル神戸やJ1王者の横浜F・マリノスも同様の補強方針でチームにフィットしそうな選手を効率よく獲得しています。

 

 

大宮公式からのリリースが待ち遠しいですね。

 

では。