【15位〜】 大宮アルディージャMVPアワード2020 結果発表
↑の続きです
いよいよ!
15位〜の得票数の発表です!
なにがいよいよかって?
これが終わったら今年残りを呑んだくれて過ごせるから、
それがいよいよに迫っていて楽しみ!!!
ってことですよ。えぇ。
長かったような短かったようなですが、
これが終わった時は少し、ほっとできそうです。
ですので、あとちょっとだけお付き合いくださいませ。
それではまいりましょう!
15位
大山啓輔 - 153pt
”困った時の”が板についてきた
まさかの、背番号と同じ順位になったことに筆者としてはびっくり。
今シーズンの彼の活躍で最も印象的なものといえばやはり、
第11節の磐田戦で魅せてくれた、クラブ史に残るであろう超ロングシュートでしょう
この長距離で決めてしまう精度の高さももちろん驚きですが、
その少し手前の、相手のパスコースを読んで前に出て奪取したところにも表れているように、
ピッチ全体の事象把握と予測に優れた大山選手。
フォーメーションや相手の出方に関わらず柔軟な対応でピッチ内を整頓する能力には、
選手としてのタイプこそ違えど、同じようにチームの立て直しに抜群の効果を発揮した
”困った時の金澤慎”を彷彿させてくれます。
自身の後輩がみるみる成長してきている中で、
来年以降はどのようにデザインしていくのか、気になるところです。
14位
渡部大輔 - 165.01pt
ユース組大将の自覚も垣間見えたシーズン
かつては怪我しがちなイメージもあった渡部選手ですが、
今シーズンほど長く、たくましくチームに貢献してくれた年があったでしょうか
(全くの怪我なしでシーズンを終われなかったことは残念ですが)。
相手との球際の勝負で簡単に負けないことや、
ピッチの上下動をサボらず献身的に繰り返してくれたことなど、
フィジカル面での頼もしさが印象的ではありましたが、
数世代下のアカデミー出身選手と組んでも
意思疎通に問題を感じさせないポジション取りやパスのやりとりなど、
その血脈の先頭に立つ選手であることを示してくれたことも大きいのではないかと考えます。
彼もまた同様、アカデミー路線にクラブが舵を切るには重要なピースとなる選手ですので、
やっぱり例に漏れず、怪我だけは気をつけてこれからも引っ張る存在でいてほしい次第。
13位
富山貴光 - 181.06pt
そろそろスタイルも含めて考える時期なのかもしれない
「え、そっちの狭い方に打って入っちゃうの!?」
「その体勢で打てちゃうの!!??」
と、嬉しい驚きをくれた第13節の北九州戦や第33節の山形戦のように、
非常に“らしい”ゴールで沸かせてくれた富山選手ではありますが、
年齢を考えれば、ルーキーだった頃のように瞬間的な爆発力だけでなんとかするのも難しくなってきそう。
(精力的なプレス参加や、ワンタッチでの落としの上手さもあるとはいえ)
しかしながら、FWとしては物足りない得点数であってもこれだけの得票を集めたのは、
”良い時期の大宮にハマったFWを知っている”という、他のFWにはない知見を持っていいて、
それを少しずつではありますが、ピッチ上で体現してくれていることに対する期待感が
あるからではないでしょうか。
得点力不足が大きくフォーカスされた今シーズンであるため、
攻撃陣にはどうしても目が向けられがちになってしまいますが、
出自と感情論だけで語ってしまって良いのであれば、間違いなく残ってほしい存在です。
12位
山越康平 - 198.99pt
ついに目を醒ました次世代CBの筆頭
大卒で加入時の前評判では『ビルドアップに特長がある選手』 とは言われていたものの、
どちらかといえば、体を張ってのブロックやヘディングの強さなど、
クラシカルなCBとしての良さがフォーカスされていた山越選手。
ですがついに!
その前評判通りの活躍、プレーぶりを今年は魅せてくれたのではないでしょうか。
(とにかく、パスをもらう時の身体の向きや面取りが格段に良くなった印象)
本人はもちろんですが、これまでずっと山越選手を推していたファン・サポーター一同もこれは誇って良いはず。
あまりに急な覚醒ぶりに移籍動向もやや心配でしたが、
この度めでたく契約更新。
願わくばひとケタ背番号再奪取まで見据えて、来シーズンも奮闘してほしいです。
11位
奥抜侃志 - 200.80pt
今度こそ“奥抜選手”と呼ばせてほしい
ここでまたもや筆者が個人としてしゃしゃり出てきてしまうのですが、
私は奥抜選手のプレーが大好きですし、他の選手よりも期待を込めて応援していると思います。
が、なぜか、、、こうした記事以外では奥抜選手のことを思わず
「侃志”くん”」と呼んでしまいます。
サッカーが好きな少年としてのイメージが抜けきらず、
その日のチームの勝利を託せる選手としてあとちょっとが足りない。
その印象が拭い切れないからです(そんなの、お前の気持ちの持ち方次第だろ)。
とはいえ、5ゴール1アシストという数字は、
チーム全体で得点まわりが低調だったことも含めて考えれば、
及第点以上は与えられてしかるべきかとも思います。
髙田選手という同じドリブラーとして見ても、
アカデミー出身としても大きな脅威となる選手が現れた以上、
来シーズンは11番という背番号に恥じない活躍を魅せてほしいです。
10位
畑尾大翔 - 204pt
愛された“闘将”
誇張や思い出補正を抜きにてしも、
ここ数年で最も、ファン・サポーターの心に刺さった選手だったのではないでしょうか。
決して足元の技術が下手だったわけではありませんが、
それ以前の、ミスを恐れずチャレンジする気の強さと、
ミスをしても必死に挽回しようとする勤勉さがプレー面では印象的でした。
しかし、彼が最も評価されるべきは、
それをチームの、特に若手選手にも伝播させようとしてくれたこと、
そしてそれらは決して、
自身のエゴを満たすためではなく、あくまでチームファーストの精神で体現してくれたこと。
ここではないでしょうか。
ファン・サポーターにとっては相思相愛の関係だったとも言っていい選手との別れは大変に寂しいものです。
しかし、本企画でDFながらこれだけ多くの支持を集めていたことからも、
その姿は決して忘れられてしまうことなく、クラブ史に残り続けるのではないでしょうか。
9位
三門雄大 - 217.96pt
チームを引っ張り続けた、キャプテンの名に恥じぬ活躍
これほどまでに妥当と言えるチームキャプテンのチョイスは他に考えられないでしょう。
そして三門選手自身も、
その肩書きに恥じぬ活躍ぶりを魅せてくれました。
試合終了のホイッスルが鳴るその瞬間まで、決して全力スプリントを止めなかったその姿勢に、
心を打たれたファン・サポーターは今年も数多くいたことでしょう。
今後はアカデミーからのみならず、クラブの外からも技術的に優れた選手が多く加入してくるかと思われますが、
彼のように戦う気持ちを前面に押し出してピッチに立つ選手の存在はまだまだ必要です。
まずはどうか、
来シーズンに向けて古傷を焦らず、しっかりと治すことに専念してほしいです。
8位
西村慧祐 - 227.98pt
ルーキーながらCBでNo.1の結果となったのは驚異的
「今年最“高”の誤算は誰か?」という問いがアルディージャに投げかけられたとすれば、
それの答えはほぼ間違いなく、
「大卒ルーキーの彼がCBの柱として君臨し、チーム内最長の出場時間を達成した」
ことではないでしょうか。
空中戦の強さや、およそCBとは思えないほどに高性能な縦パスを放つなど、
元々持っていた武器を存分に発揮しながら、
福岡のフアンマ選手や琉球の阿部拓馬選手といったベテランFWの巧みさに翻弄されたりもするなど、
『自身の持ち味を出しつつ、プロの洗礼も受ける』という、
ルーキーイヤーとしては最高の経験を積めた歳になったのではないかと思います
(もちろん、これに優勝・昇格という結果もついてくるのが1番良いのですが)
たったの1年で24番という背番号の価値を上げた彼には、
来シーズンへの期待も否応がなしに高まってしまいます。
より大きく、高く飛翔することを待ち望んでいます!
7位
戸島章 - 236.94pt
もっとも深い暗黒期を支えたストライカー
フアンマ選手や大前選手といった得点源が抜けた中でも、
あるいは夏場の未勝利期間が長く続いた中でも。
チームが暗中模索の中にある中でも、
確かな希望として先陣を切って奮闘してくれたのが、戸島選手ではないでしょうか。
長身ストライカーとして空中戦や前線での収め役としてだけではなく、
試合を決定づけるセンセーショナルなゴールも獲り続けた彼には、
本企画でも多くの方が心を揺さぶられていたようでした。
例に漏れず負傷により途中離脱となってしまいましたが、
シーズン中フル稼働した時にどうなっていたかが最も気になる選手の1人でもあります。
レンタル元である横浜FCが来季に向けて攻撃陣の整備を進めている最中ですので、
動向が気になるところではありますが、
引き続きオレンジのユニフォームに袖を通してくれるととても嬉しいです。
6位
笠原昂史 - 249.96pt
苦手な足元とコーチングを克服した守護神が、後半一気に得票を伸ばす
俊敏な反応と長い手足でとにかくゴールだけはやらせないという、
純粋な守護神タイプの印象が強かった笠原選手ですが、
元来苦手としていた足元の技術と大きな声でのコーチングを飛躍的に向上させることで、
終盤でのスタメン再奪取に成功した笠原選手。
ポジションを争うライバルだけでなく、
塩田選手のような過去在籍選手の特長も貪欲に取り組む姿勢は
高く評価に値するべきと筆者は考えますし、
出場していない期間が長かったにもかかわらずここまで上り詰めたのは
驚嘆。その一言に尽きます。
GKとしては最も脂ののった時期に差し掛かる年齢となりながらも、
まだまだ伸び代があることを示した笠原選手。
来年はさらなる躍動を期待したいです。
5位
小野雅史 - 287.05pt
最大の下克上を果たした、大宮愛に溢れたボランチ
序盤の連勝を重ねた時期もそうですが、
これだけアカデミー出身が登用され、その中で自分の色を存分に出せたのはひとえに、
小野選手が監督の信頼に値する成長と活躍を示してくれたからでしょう。
まるでピッチの全体が見えているからのように、
遠くの味方にも瞬時に、かつ正確にロングパスを出せることや、
かつての同じ番号を背負ったあの選手のようなたくましいフィジカルコンタクトを魅せるなど、
昨年の姿から、ここまでの活躍を想像できたファン・サポーターは少なかったのではないでしょうか。
アルディージャでプレーすることを誰よりも切望した選手が、
こうしてプレーでその想いを示してくれたこと、そして支持を集めたことは、
同じようにトップチームでプレーすることを夢見る後輩たちにとっては
何よりの励みと目標になるでしょう。
来年はぜひ、“大宮の41番といえば小野雅史選手”と、
ファン・サポーターの記憶を新たに上書きするような活躍を期待しています。
4位
小島幹敏 - 321.00pt
“ただの天才”から“チームの指揮者”に台頭した成長株の筆頭
トップチーム昇格から常に天才肌として評されていた小島選手。
水戸へのレンタル期間でも成長していたのは間違いないのですが、
それでも2019シーズンでは、
自身の感性に従ったプレーやパスを選んだ結果、意思が合わずにチャンスロストとなるなど、
ともすれば、味方とのコミュニケーションという点が抜けた、
独りよがりとも捉えられてしまいそうなプレーも散見された彼ですが、
物事が上手く廻らないチーム事情と合わせて自身にできることやできないことを見つめ直した結果、
本来のポジションであるボランチでその能力を遺憾なく発揮し、
今では攻撃の主軸として大成。
押しも押されぬチームの主軸となった小島選手ですが、
彼の思い描いたプレーの実現には、同じピッチに立つ選手とのイメージ共有は不可欠ですから、
そのメッセージを伝える、理解させる作業や取り組みは、
引き続き本人の重要課題となりそうな予感がします。
というわけで。
MVP発表まで一気にやってしまおう!という、
書き始めにあった気合はどこ吹く風。
だって疲れたし
次こそ、今度こそマジで本企画の完結編になります!
果たして、
ファン・サポーターの大宮魂を最もくすぐったのは、
一体どの選手だったのでしょうか?
あとちょっとだけ、お待ちください!
つづく
こういう古いTV番組みたいな引っ張り方はダメだって、ばっちゃが言ってた