Omiya Park Life

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by 大宮戦術談議会

河面選手と小島選手の契約更新

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プレーオフ1回戦でモンテディオ山形に敗戦し、我らが大宮アルディージャは3年目のJ2リーグを戦うことになりました。
J2生活3年目にもなると主力選手の引き抜きに怯えることになります。

そのような中で最初の契約更新の発表は河面選手と小島選手の2名でした。

河面選手

鹿島アントラーズベガルタ仙台永戸選手へオファーの噂)とセレッソ大阪(日本人SBへオファーの噂)を起点としてJ1クラブで左SBの玉突き移籍が発生する兆候があった中で、河面選手の引き抜きを心配していた方も多かったのではないでしょうか。

私もその一人でした。


河面選手の特徴をあげると…

  • 25歳(2019年時点)
  • 直近2シーズン合計で79試合出場
  • 左利き
  • SBとしては恵まれている伸長(183㎝)
  • CBとしても起用可能
  • キックの質◎(セットプレーも蹴れる)
  • カバーリング能力〇
  • 対人能力◎
  • 攻撃参加のタイミング◎
  • フリーランニングの質◎

と攻守に高性能な選手であることがうかがえます。

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世界のサッカー市場のおいても左利きのSBが貴重な存在です。
日本代表でも左SBのポジションを33歳の長友選手から奪える選手が現れていないように、日本国内の市場においても左利きSBというのは非常に価値の高い選手です。
まして、25歳ならば狙っているチームが相当数いたのではないでしょうか。


難しい話は省略しますが、左利きの左SBの長所としてはこのようなことが言えます。

  • ボールを受けてそのまま前に持ち運べる
  • ボールを受けた際にそのまま利き足でパスが出来る(サイドを匂わせて中央や逆サイドを使いやすい)
  • 自分の担当するサイドでプレーする選手に対して利き足を出せる(カットしやすい)

このようにビルドアップ面(ボールを前線の選手に供給する面)において、DFに順足の選手を置くメリットは非常に大きいです。


仮に退団していた場合に河面選手と同等の仕事をしてくれる後任の選手をJ2で探すのは非常に困難だったと思います。
そのような中での契約更新はチームとして非常に助かりました。

小島選手

小島選手は大宮ユースからトップチームに昇格して5年目です。水戸ホーリーホックへのレンタル移籍の2年間で大きく成長して大宮に2019年シーズンに帰ってきました。

 

彼のストロングポイントは高いスペース認知力からくるパスセンスとランニングの質の高さだと思います。
どこにボールを動かせばスペースが空くのか、どこに走れば味方がフリーになるのかというのをチームで最も理解している選手でしょう。
(このブログを書くにあたり彼のプレー動画を振り返っていたところ、東京V戦でのランニングのスピードを見てゾッとしました。)

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チームがボール保持を志向していた時期では活躍していましたが、シーズン途中にチームがアンストラクチャーなサッカー(プレッシングやカウンター)を志向し始めると石川と三門に出場機会を奪われていきます。
恐らく、シーズン中のチームスタイルの変化の煽りを最も大きく受けた選手でしょう。

ひとたびボールを持てば彼の持つ異能を遺憾なく発揮する一方で、セカンドボール争いの機会が増えたり守備の時間が増えるとまだまだプレー強度に物足りない部分もあると思います。
彼自身の異能を活かしながら、よりプレー強度を上げていくことは来年度以降に期待したいところでしょうか。

ひとまず、来シーズンも共に戦えることをとても心強く思います。

 

さいごに

高木監督が来シーズンに構築すると明言している『今シーズン(2019年)との違いが明確な違いが分かるチーム」ボールを持って試合を支配することもプレッシングによって試合を支配することも出来るチーム(?)』のなかで、攻守に万能な河面選手、パスとランニングで違いを作れる小島選手は重要な役割を担うことは確実です。
もしかしたら、クラブ側も来シーズンのこの2人の活躍に期待を込めて最初に契約更新のリリースをしたのかもしれませんね。

 

では。

 

(今シーズンの振り返りと来シーズンの展望については後日掲載します)