Omiya Park Life

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by 大宮戦術談議会

2021年シーズン新加入選手の紹介②

第一弾からだいぶ日が空きましたが、新加入選手紹介第二弾です。

第一弾はこちら。

omiyadangikai.hatenablog.com

ではどうぞ。

 

新加入選手の紹介

矢島輝一(やじま きいち)

誕生日:1995年4月6日 

身長/体重:186㎝/78kg

ポジション:FW

所属歴:FC東京/FC東京Uー23

 

FC東京一筋の大型ストライカー。FC東京では選手会長を務めていた。2018年にJ3で9得点をあげるもトップチームの戦術とチームスタイルが合わず、J1では多くの出場機会を得ることが出来なかった。

Box内でのプレーの幅の広さ、そして体格を生かした強さが特徴。何よりシュートが非常にうまい。また、守備への貢献度も高い選手だ。1人でプレーを完結できるタイプではないため、彼への楔のボールに対していい形でサポートに入れるか、そしてゴール前でポジショニングする彼のもとへとボールを運ぶことが出来るかどうかがカギとなる。

 

中野誠也(なかの せいや

誕生日:1995年7月23日 

身長/体重:173㎝/66㎏

ポジション:FW

所属歴:磐田→岡山→磐田

 

筑波大学出身のストライカー。2017年の天皇杯では当時所属していた筑波大学で得点王となる。

彼の最大の特徴はスピードとオフザボールでの動き。ゴール前でクロスボールに対して合わせる技術も非常に高い。フリーでボールを受けることが非常に上手な選手だが、ハスキッチとは異なるタイプだ。

※ハスキッチ細かいポジショニング修正で逆を取るタイプ(相手DFの前後でボールを受ける)

※中野はタイミングを見てスピードを活かして相手の裏を取る。

ボールを動かしながら相手の陣形を広げ、中野の裏抜けで相手DFの背後をとる(ラインブレイクする)形が多くみられるのではないだろか。2020年シーズンに欠けていた動きなだけに彼にかかる期待は非常に大きい。

 

松田詠太郎(まつだ えいたろう)

誕生日:2001年5月20日

身長/体重:170㎝/63kg

所属歴:SC相模原横浜FM

ポジション:SH・WB

 

プロ1年目のシーズンにJ1で15試合出場を果たしたウインガータッチラインいっぱいに広がることで彼の良さは最大限発揮される。

彼の特徴は加速力、そして高い位置での判断力。一方で弱みとなるのはキックの質とプレーの連続性が挙げられると思われる。とりわけ、グラウンダーのクロススピードは非常に速い一方で、シュートへの積極性や精度自体には難点を抱えているだろう。特徴を活かしつつ、プレーの幅を広げていけばJ1昇格へ非常に強力な戦力となってくれるはずだ。

 

佐相壱明(さそう かずあき)

誕生日:1999年6月16日

身長/体重:174㎝/67Kg

所属歴:大宮→長野

ポジション:SH・FW

 

2020年シーズンのJ3で惜しくもJ2を逃した長野パルセイロで主力として活躍した。長野では左SHでの出場が多かった。純粋なサイドアタッカーというよりも、PA内でクロスに対して飛び込んでいく、相手の背後へと抜け出していくような仕事が多い。渋谷監督時代の清水慎太郎選手の起用法をイメージすると解りやすいだろう。
2019年シーズンからプレースタイルの大枠はあまり変化がない一方で、シュート技術は向上したように思われる。大宮でも恐らく、長野時代と同じような仕事を任されるのではないだろうか。

 

柴山昌也(しばやま まさや)

誕生日:2002年7月2日

身長/体重:161cm/59kg

所属歴:大宮U-18 

ポジション:SH・WG

 

2020年シーズンにJリーグデビューを既に果たしている大宮のメッシ。奥抜・高田に挙げられる大宮下部組織出身者のドリブラーとは異なるタイプだ。クラブユース選手権では相手の守備を得意のドリブルで何度も破壊していた。外でも中でも仕事ができ、ドリブル・ポジショニング・キックと全てが一級品。守備の仕事(タスク)の実行力も非常に高い。1年目ながらも、層の薄い2列目で、彼がどれだけ出場機会を増やしていけるかどうかが、2021年のアルディージャの成績に大きく左右されるのではないだろうか。

大澤朋也(おおさわ ともや)

 誕生日:2002年9月6日

身長/体重:175cm/72kg

所属歴:FW

 

大宮下部組織出身のオールラウンダーなFW。ポストプレー・プレーの連続性・シュート・守備タスクの実行力など全ての能力が非常に高く、賢い選手だ。順調に成長してくれれば、元日本代表・前田遼一のような選手になるはず。同一ポジションには強力なライバルが多いが、今後が楽しみな選手だ。

 

2021年シーズンの編成

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※名前の順(黒川退団予定)

下部組織出身者(★)→13名(40.6%)

大卒/高卒入団(☆)→4人(12.5%)

外国籍選手→3名(残りの枠1名)

 

2021年シーズン新加入選手の紹介①

ご無沙汰しております。

仕事の関係で長らく記事の投稿をしていませんでしたが、再開していこうと思います。

 

今回は、2021年シーズンに加入した選手たちの紹介記事①になります。

岩瀬新監督の下でどのようなサッカーを大宮アルディージャが見せてくれるか分かりませんが、新加入選手の特徴を掴んで新シーズンの開幕を楽しみに待ちましょう。

 

馬渡和彰(まわたり かずあき)

誕生日:1991年6月23日(29歳)

身長/体重:175㎝/72kg

ポジション:SB・WB・(SH)

所属歴:鳥取⇒金沢⇒徳島⇒広島⇒川崎⇒湘南

 

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リカルドロドリゲス監督の徳島でJ2アシストランキング2位の9アシストを記録したWB。左右のサイドでプレー可能で、両足から繰り出される質の高いキックでチームに貢献する。徳島時代はCKやFKのキッカーを担当していた。身体能力やドリブルの能力も高い一方で、J1では守備面と負傷で苦しんだ。

大宮では翁長やイッペイのようにタッチライン近くまで開いてポジショニングし、サイドチェンジのボールを受けてから突破やサードストライカーとしての役割を担うことになることが予想される。

上田智輝(うえだ ともき)

誕生日:1996年3月3日(24歳)

身長/体重:180㎝/80kg

ポジション:GK

所属歴:奈良クラブJFL

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JFL奈良クラブから飛び級で加入した若手GK。加藤有がギラヴァンツ北九州に移籍したため、その代役としての獲得だと思われる。

高い精度を持つ左足のキックでビルドアップに関われる現代型のGK。目指しているGKは浦和の西川周作選手らしい。クリャイッチや笠原などライバルの壁は非常に高いが、自身のビルドアップという武器で壁を超えられるか。

 

松本大弥(まつもと ひろや)

誕生日:2000年8月10日 (20歳)

身長/体重:180㎝/73kg

ポジション:DH・HV・(WB)

所属歴:広島

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広島ユース出身の若手ボランチ。トップチームではWBで起用されていたが、恐らくあまり得意なポジションではないと思われる。大宮では恐らくボランチと3バックの左右のCBで起用されるのではないだろうか。

特徴は高い身体能力とポジショニング及び判断の良さ。味方や相手選手のポジションをみて細かく自身のポジションを修正できる。また、タイミングを見て前線のスペースに飛び出した際のシュートは非常にうまい。
とりわけ、ポジティブに感じたのは相手陣地にまでプレスに行くか自陣にステイするかの判断は秀逸。
一方で、ボールを受けた後のスムーズさやショートパスの質は課題のように思える。Next三門枠として成長し、大宮で長く活躍してくれることを期待したい。

 

櫛引一紀(くしびき かずき)

誕生日:1993年2月12日(27歳)

身長/体重:182㎝/82kg

ポジション:CB・SB

所属歴:札幌⇒名古屋⇒大宮⇒広島

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身体能力・キック・カバーリングなど全ての質が高水準。攻撃な守備とポゼッションを併用するチームにおいて必要なキックの質とスプリント力がバランスよく揃っており、現大宮のCB陣の中でも能力の平均はトップクラスといえる。
一方で失点に繋がる技術的なミスや判断ミスをしてしまうことが多いのがたまにキズ。高いレベルのプレーを維持できればJ2では反則級の選手だ。

【3位〜MVP】 大宮アルディージャMVPアワード2020 結果発表

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Illust by Illust AC



 

omiyadangikai.hatenablog.com

 

↑の続きです


 

 

今度こそ、マジの本気で完結編となります!

 繰り返しになってしまいますが、お付き合いくださったみなさん、

本当にありがとうございました!

 

それではまいりましょう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3位

フィリップ クリャイッチ - 325.04pt

前半戦トップの評価は伊達じゃない

「今季加入した外国籍選手の中で最高の当たり補強は?」と考えた時、

その答えがクリャイッチ選手であることに異論はないでしょう。

 

長い手足できわどいシュートを何度も跳ね返してくれたクリャイッチ選手ですが、

印象に残る試合といえばやはり、神セーブを連発した第8節の金沢戦ではないでしょうか。

参加者ほぼ全員がクリャイッチ選手に投票したという結果は筆者も大変驚きました。

そして、そこからしばらくトップを独走していたことも。

 

シーズンが進むにつれて失点を重ねてしまうこととなりますが、

GK1人のセービング能力だけではどうにもならないゴールもしばしば。

結果論のようになってしまいますが、

日本語で事細かにコーチングができないという点がネックになってしまったのかもしれません。

 

いずれにせよ、GK陣のレベル引き上げに大きく貢献してくれている選手ですし、

1年間の学習期間を経て、日本でこれからどのような活躍を魅せてくれるのかがとても楽しみです。

 

ですので、やっぱり来年も一緒に戦いたいと願うばかり。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2位

翁長聖 - 353.01pt 

愛弟子として最後まで意地を魅せた

 プロの選手としてプレーする以上、一定水準以上の技術は当然必要です。

ですが、観ている側にそれが伝わるよう、強い気持ちを乗せて発揮することも同じぐらい大事。

 

それを1シーズン通して表してくれたのが、翁長選手でしょう。

事実、彼のプレーに対して「気持ちを感じなかった」

のようなコメントは、本企画で一度も見た覚えがありません

(そもそも、どの選手に対しても同様のコメントはほぼありませんでしたが)

 

無尽蔵のスタミナと鋭い縦のドリブルで積極的にゴールに迫る姿勢で

高木監督の標榜するサッカーを最大限に表現しようとはしてくれましたが、

残念ながら監督は退任となってしまいました。

 

翁長選手自身は来シーズンも一緒に戦ってくれることとなりましたが、

どのような起用方法となるのでしょうか。

 

少なくとも、気持ちの面でがっかりさせてくれることはないでしょうから、

ピッチを駆け抜ける彼の姿を、これからも見守っていきましょう!

 

 

 

 

 

 

そして、ここまで大変長く引っ張ってしまいましたが……

 

いよいよ、2020シーズンMVPの発表です!

果たして本企画のトップを勝ち取ったのはどの選手だったのでしょうか!?

 

 

 

 

 

 

 

 

2020シーズン 

大宮アルディージャMVPアワード受賞は……

 

 

 

 

 

総獲得数 - 400.18pt

 

 

 

 

 

 

 

 

 

黒川淳史選手です!

 

 

“大宮を変える”と公言した男が見事、MVPを獲得

シーズンイン前に上記のように公言していたことから

期待と注目を集めていた黒川選手。

残念ながら優勝・昇格までチームを導くことは叶いませんでしたが、

 

開幕で出遅れた以外は、シーズンを通してコンディションを維持。

けが人が続出した今季を思えば、安定して稼働できる選手として存在してくれたのは

とても頼りになりました。

 

プレー面では、そのコンディションを生かしたプレスやランニングを

積極的に行なうだけではなく、

ビルドアップで詰まった後方陣を助けに下がるなど、

局所でつなぐ際にも重要なリンクマンとしての働きを披露。

 

チームのトップスコアラーであり、

どのポジションでも一定以上の計算ができる黒川選手がこうして選出されたのも、

ある意味当然の結果なのではないでしょうか。

 

能力を考えれば移籍市場に上がってもおかしくはない選手ではありますが、

アカデミー初の10番を背負った選手として、

まだまだチームを引っ張っていく存在であってほしいと願います。

 

おめでとうございます!!!

 

 

 

あとがき

というわけで、全選手の得票数の発表が終わりましたが、

みなさんとしては、納得のいく結果となりましたでしょうか。

 

読み物として、筆者のコメントを添えさせていただきましたが、

やはりどうしても、全選手の細かな活躍を思い出すのはちょっと難しく、、、。

読み苦しい内容となってしまったことが、申し訳ないです。

 

ですがそれ以上に思ったのは、

そのチームの価値観やスタイルは

“誰か名のある個人がこう言ってたから”とか

“戦術的に見たら高度であるから”などではなく、

“そのチームを応援しているファン・サポーターみんなで考え、思ったことが積み上がっていくことで決まっていくのだろうし、そうあるべきなのだろう”と、

こういった企画をやってみて、改めてそう強く実感した次第でした。

 

そう思ったからこそ、コメントを添えることに若干の違和感もありました。 

 

 

来シーズン同じ企画をやるかについては……

できればやらない方向でいきたいなと、筆者としては考えています。

 

その理由としては、

橙広場の中でMdP企画が立ち上がりましたので、

同じようにみんなが評価や意見を持ち寄るのであれば、

オフィシャルの場が一番盛り上がるようになるのが最も良いこと

であると筆者は考えるからです。

だからこそクラブ公式にはぜひ、

MdP企画は引き続き何らかの発展も伴い、続けてほしいと願うしだいです。

 

(あと、MBPについても、まさか町田さんと被るとは思ってもいなかった。

あちらは当然、真面目に良い選手を選ぶ企画ではあるものの)

 

 

というわけでいつかまたどこかで、

みなさんの気持ちや意見が集まって、

それがクラブの根幹を成す価値観として大きく、

太く成熟していくことを願い、本企画を終了とさせていただきます。

 

お付き合いいただいたみなさんには何度言っても足りないぐらいですが、

本当の本当に、シーズン終了までありがとうございました。

 

 

 

 

来シーズンはマジで勝つ!!!